2025-2026 FF
”雪上でもサーフィンを”という想いから始まったFREE FOOTプロジェクトは、パウダーライディングにおいて、サーフィンと同じ動きを可能とするバインディングを開発すべく立ち上がりました。
世界的なサーフボードビルダーTAPPYこと 吉川拓哉と伊藤勝則、進藤晃を始めとするプロサーファーと、豊間裕介、井上智秀といったFLUXのプロスノーボーダーが手を組んで試作を繰り返し誕生したモデルがFFです。
課題となったのは、雪上でサーフィンの動きを再現する為に必要な可動域と、スノーボードに最低限必要なサポート力、そして耐久性。

FFには各主要パーツにFLUX史上最も柔らかい素材を使用していますが、この素材選びが非常に難しいポイントでした。
柔らかすぎてもスノーボードとしては成り立たず、また耐久性の面での不安もありました。サーフィンとスノーボードの違いを考え、雪上でやってみたかった動き、また雪上でしかできない動きを試行錯誤しながら、この絶妙なバランスは出来上がっています。
FFの特長でも柔らかさで一番に目が行くのはやはりハイバックでしょう。
あまり見たことの無いレベルの柔軟性は、興味を引くとともに不安になる方も多いのではないでしょうか。

ハイバックにはウレタンという素材を利用しています。
こちらは柔軟性と耐久性のバランスが非常に良い素材で、FLUXでは過去10数年以上に渡り使い続けている信頼性の高い特殊ウレタンを採用しています。

非常に柔らかいので、一見するとハイバック別にいらないんじゃないの?と思う方もいるかと思いますが、実は湾曲しいるハイバックの形状のおかげもあり上記の画像の青い部分はサポート性が残っています。
ですから実質ローバックのようなサポート性と自由度を実現したハイバックとなっています。
その上、ローバックはハイバック上部がブーツに刺さりやすく、ブーツを痛めてしまう傾向にありますが、通常ハイバックの形状に柔らかい素材を使用することで、境目なくシームレスな乗り心地が実現できます。
また、ハイバックばかりに目がいきがちですが、実はベースプレートも通常モデルよりも非常に柔らかい素材を採用しています。このベースの柔らかさがかつてない動きをもたらしてくれている大きな要素ともなっています。

更にはディスプレートにもこのベースプレートと同じ素材を採用する事で、ベース全体が捻じれ、より自由なフィーリングを実現しています。
従来のバインディングから考えると、スノーボードとして必要なサポートは極力控えめにしています。
だからこそ、本当に1枚の板の上に乗ることができているのか。
板が求める一番バランスの良い位置にのれているのか。
ライダー自身が試されるバインディングとも言えます。
始めはうまく乗れない事もあるかもしれません。
ですが、このバインディングで乗りこなせるようになったとき、あなたとスノーボードの一体感はかつて感じた事のないものとなっているでしょう。
FFは乗り味が従来のバインディングとは一線を画する為、店頭での販売のみとなっております。
気になる方は是非お近くのFF取扱い店舗に問い合わせてみてください。