春の訪れとともに、雪山の魅力も一変します。
4月末のある日、奥只見スキー場で2年ぶりのサーフライドミーティンを開催しました。このミーティングには、プロスノーボーダーとプロサーファーが参加し、新たなスノーボードバインディングの開発について話し合いました。
参加メンバーには、FWT(Freeride World Tour)から帰国したばかりの、日本を代表するフリースタイラー豊間裕介(左 Deus)と五十嵐黎(右 Gentem)
左)多忙なスケジュールの中で、雪山や海、そしてデザインに没頭している世界的なボードビルダーTAPPY 吉川拓哉
右)オルタネイティブサーフボードブランドMediumの代表であり、プロサーファーの伊藤勝則
左)西日本のバックカントリーエリアから駆けつけた井上智秀(Gentem)
右)日本のスノーボードシーンを長く牽引してきたレジェンドであり、プロスノーボーダー西田洋介(TJ)
FREE FOOTバインディングとは
この革新的なバインディングは、サーフスタイルのスノーボードライディングを可能にするものでした。
プロサーファーが培ってきた波乗りの技術と、プロスノーボーダーが雪山での経験から得た知識が融合し、驚くべき成果を生み出しました。
このバインディングの特徴は、柔軟性とボードフレックスを阻害しないバランスです。通常のスノーボードバインディングでは、固定されたポジションでの操作が求められますが、このバインディングでは、サーフボードのような自由な足の動きが可能となります。
これにより、スノーボードライディングにおける新たな可能性が開かれます。
FLUX開発チームは、バインディングのベースやハイバックに特殊な素材を使用し柔軟性を高めました。
また、専用素材を用いたディスクプレートはショックを吸収する機能も取り入れられており、パウダーコンディションでの滑らかな乗り心地を実現しました。
さらに、バインディングの設計においては、世界的なボードビルダーTAPPY氏とスノーボーダー豊間裕介の意見を重視しいくつかのプロトモデルが作られました。
プロスノーボーダーたちは、実際の山でテストランを行い、フィードバックを提供しました。彼らのフィードバックに基づき、開発チームは継続的な改良を行い、最終的なバインディングを完成させました。
この新たなバインディングの登場により、自由でスタイリッシュなサーフライディングを実現できるようになりました。
サーフスタイルの要素を取り入れたこのバインディングは、スノーボードの枠を超えて、新たな表現の可能性を切り拓いたのです。
また、このバインディングの開発は、スノーボードとサーフィンの融合を象徴しています。プロスノーボーダーとプロサーファーのコラボレーションによって生まれたこの革新的な技術は、異なるスポーツ文化の交流を促進し、クリエイティブなアイデアや技術の発展につながるでしょう。
FLUX Free Foot Meeting
「FREE FOOTミーティング 」とは、スノーボードメーカーFLUXにおける企画開発イベントの一つです。雪の上でもサーフィンのようなスタイルで楽しむことをコンセプトに開発されたFF以外にも、FLUX独自の商品開発や技術についての情報交換、ライディングセッションなどが行われるMTGの場です。参加メンバーには、スノーボードやサーフィン関連の企業や団体、プロサーファー、アマチュアサーファーなどが含まれます。
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